今回の公演(『織工たち』3/11-15 @一心寺シアター倶楽)はいつもと異なり、年の差が20ほど離れた俳優さんたちにもご出演いただいています。
稽古場は出演者が多いこともあって、エネルギーに満ちあふれています。
最初は共通の言葉が見つからず、演出・俳優双方にとって、もどかしい時間を過ごしました。
ボクが演出をしていて、「たとえば、こういう映画が昔あったけど、あのキャラクターのような…」と言っても、相手は見ていない。
逆に相手が「それは、この前やってたドラマの、あのキャラクターのような…」と言っても、今度はボクが見ていない。
しかし稽古を重ねるごとに、関係が熟してきました。
「学生時代に経験したイジメ」や「職場で見かける不条理や過酷さ」など、探せば共通言語はたくさんありました。
今回上演するのはドイツの作品ですが、そもそもギリシア劇だって、2500年も前に書かれた作品です。
でも、共感できる。2500年経っても、人間の本質はそんなに変わらないからでしょう。
年の差の20や30、なんの違いもありません。
痛みも苦しみも喜びも幸せも、世代が異なるからといって、変わりはしません。
いい座組になりました。
ご期待ください。
清流劇場ウェブサイト:https://seiryu-theater.jp