主人公オクサナ・シャチコは、自由と尊厳・平和を求めて、フェミニスト活動団体「FEMEN」創設したウクライナ人。芸術家で革命家。2018年、31歳で夭折。その後に起こるウクライナ戦争まで生きていたら、もっと社会に大きな役割と影響を与えていただろうと思うと残念。
2026年05月27日
2026年05月25日
5月23日(土)『ハムネット』クロエ・ジャオ監督
シェイクスピアの実際の息子・ハムネットは11歳で亡くなっている。
『ハムレット』は、シェイクスピアの人生と重ねて解釈されることが多いらしい。
映画の中で上演される『ハムレット』。亡霊役をシェイクスピア(ウィル)自らが演じ、息子ハムレット王子に呼び掛ける場面。そして終章、ハムレットが決闘後、死を迎えるシーン。客席からシェイクスピアの妻(アグネス)がハムレットの手を伸ばす。どうしようもない息子の死を受け入れつつ、受け入れられない。涙なしには見られない。秀作。
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2026年05月11日
5月8日(金)映画『シンプル・アクシデント/偶然』

イラン映画、ジャファル・パナヒ監督作品。
反体制派への苛烈な弾圧・拷問、主人公ワヒドもまた、後遺症に苦しんでいる。
ある夜、体制側の拷問者"エグバル”を「偶然」見つけたワヒドは復讐を決意。
殺害を試みるが、本当に”エグバル本人”か確信が持てなくなる。
というのも拷問中、ワヒドたち収容者は目隠しされていたから、
耳からの情報(エグバルの声と義足の足音)しか「本人と判断する」術がない。
ワヒドは他の被害者を訪ねて回る。しかし、皆も目隠しされていたので、確信が持てない。
加えて、仕返しすることへの、被害者たちの葛藤も描かれる。
平和主義者から完全なる報復(目には目を)を求める者まで様々。
”エグバル”の処置について、被害者の間で堂々巡りの議論をする展開は、『ゴドー待ち』。
この監督は復讐の怒り一色に染めず、笑いも挿入する。
「緊張と緩和」。そのあとはラストへ。
ラストは、長回しの拷問者と被害者の倫理観がぶつかる。
『エルサレムのアイヒマン』(H.アーレント)を思い出す。
名作。パルムドール受賞作。メガハイボール3杯。
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2026年05月08日
5月6日(水)『オールド・オーク』ケン・ローチ監督

名作。2015年の英国。かつて栄えた炭鉱の町。新自由主義経済の中、貧困にあえぐ住民たち。そこにシリア難民が押し寄せる。やり場のない怒りが爆発する住民たち。
「共に食べれば、団結できる(when you eat together, you stick together)」の言葉を軸に、やがて、皆が寄り添う。準主役の女性ヤラの父が亡くなったとき、皆がその死を悼む姿は美しい。死を悼むこと、弔うことの尊さから、アンティゴネを思い出す。弔うことは止められない。弔うことは生きている者のため。メガハイボール4杯。
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2026年05月07日
5月5日(火)春風亭一之輔独演会
『反対俥(ぐるま)』「頼りない老車夫」と「駅まで急ぐ客」。
『人形買い』町内の皆から金を集めて、プレゼントに人形を買うことに。
「その費用を安く抑えて、一杯呑もうとする姑息な男」「その上手を行く人形屋の主人」「余計なことまで喋る丁稚」。
『明烏』毎日お籠もり(お参り)ばかりしている「堅物男」。そんな息子を心配した父親が、町内の「チャラ男」に吉原へ連れ出し、遊びを教えてやってくれと頼む。
どのキャラクターも演じ分けが簡素にして明解。大いに笑う。
posted by tanaka at 09:34| Comment(0)
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